ノートPCを快適に使うためには、ゆったりとしたキーピッチとマウスの代わりとなる広いタッチパッドのスペースが必要です。日々おいかけているUMPCにおいてもキーボードのスペースとマウス機能をどのように付加するかで使い勝手が大きく変わってきます。かつての日本メーカーは小型のトラックボールを採用したり、小さなタッチパッドをつけたり、ゲームコントローラーのようなジョイスティックをつけたりと試行錯誤を繰り返してきました。
そして、キーボードとマウス共存問題の一つの解決策を提示したのがmokiboを開発したJeffrey Eunhyung Cho氏です。Cho氏はLG Electronicsで11年ソフトウェアエンジニアとして勤務した経験を活かして2016年Indiegogoでプロジェクトを開始しました。
しかし、開発は難航し3年の歳月を経てようやく2019年6月に全てのバッカーへ届けるまでに至ったと苦労を語っています。
一見普通のキーボード、mokiboのスペシャルフィーチャーとは?
パット見は普通のパンタグラフキーボード、でも一つだけ他のキーボードとは異なる機能があるんです。
キーボード部分がタッチパッドに変わり、マウスとして使えるんです。
キーボードが文字入力とタッチパッド両方の機能を兼ね備えてるって斬新ですよね!
Lenovoから出ているthe 500 Multimedia Controllerのフルサイズキーボード版だと思えばいいでしょうか。イメージが湧いても実際商品化されるまでには様々な障害があったと思います。出資者のみなさんもよくこの3年間暖かく見守ってきた(忘れてた?)ものだと感心しています。Topjoy Falconも出荷が遅れてでもいいので、きっちり出資者には届けてほしいと思います。
厚さ7.3mm(動画では7.5mmと説明)、幅260mm、重さ240gのポータブル設計。持ち運びもそこまで邪魔にはならないでしょう。
付属のカバーはiPadなどタブレット端末のスタンドにもなります。
本革仕様のケースも用意しています。
UMPC業界最大手のメーカーとは?
そして、商品説明中のCho氏の発言に気になる一言が、
Notebook Italiaの動画中でCEO自ら語っていたのが「UMPC業界の大手メーカーの一つと現在協力関係にあり、来年あたり今までにみたことのない小さなノートパソコン(UMPC)をみることになるでしょう。」と話しています。
もし社名には言及していませんが、最大大手といえばすぐに思いつくのはGPD社です。GPD社だとしたらP2 Maxのように縦に巨大化したキーボードがすっきりおさまり、小型化されるかもしれません。
MicroPCもトラックパッド部分がなくなれば他の機能やボタンを追加できて便利に生まれ変わりそうです。
それとも来年あたり出てくるといことはGPD Win 3にmokibo仕様のキーボードが採用されるのでしょうか?使用状ボタンスペースを詰めなければいけないようなので、GPD MicroPCのようなキーボードならそのまま使えそうですが、GPD Pocketシリーズだとキーデザインを一新する必要が出てきそうです。
これまでほとんど情報がないONE-NETBOOKのゲームコンソールOneGxのキーボードに採用ということも考えられますね。妄想を膨らませつつ、来年あたり全く新しいマウス機能をもったUMPCが現れるのを楽しみに待つことにします。
Source: Mokibo, tastiera Bluetooth con touchpad invisibile. Presto in un notebook! - Notebook Italia、Mokibo keyboard and touchpad in one and ultraportable laptop with Mokibo announcement - YouTube、https://www.innopresso.com/