Photo:Great Wall of China By Si-MOCs
池上彰 緊急SPということで、今回は中国のナゾを特集していました。まだ、開始30分少々が過ぎたところですが、池上さんはよく本や報道で勉強されていると感じましたが、実際のことは何もわかっていないんだと感じました。
まず、中国語がおそらく読めない、わからないと感じました。
「釣魚島」を「ちょうぎょとう」と無理やり読んでいましたが、「釣魚島=尖閣諸島」といっていたのにもびっくりです。
尖閣諸島にある島の一つが「魚釣島(うおつりじま)」であって、尖閣諸島にあたる中国語は「釣魚臺列嶼」です。
揚げ足とりかとも感じますが、「小笠原諸島=父島」でないように、「釣魚島=尖閣諸島」ではありません。領土のことなので、メディアから著名なコメンテーターとして国内外に発信するなら余計に気をつけなければならないはずです。
その他「鬼子」を「グィズー」とフリガナを振り、日本語で発音していましたが、池上さんといえども中国語を知らないんだろうと確信しました。
中国語がわからなければ、中国の国内事情など知る由もなく、中国のナゾを解説するコメンテーターとしては役不足、畑違いです。富坂聡氏や、加藤嘉一氏をメインに池上さんがわかりやすくフォローをするといった形式でもおもしろかったのではないでしょうか。
読みに関していうと、少し脱線しますが朴槿惠をパク・クネと読むのに、習近平や毛沢東をわざわざ日本語読みに変える日本の教育もナゾです。「鬼子」の読み方などどうでもよいので、むしろ国家主席の名前を「Xi Jinping」に近い発音で覚えた方が良いのでないでしょうか。
自分の何もしらないことであれば、池上さんの解説は「なるほどな」という感じで聞いていますが、「携帯電話」や「中国」の話等を聞くと、とてもステレオタイプな解説をするので、「いや、そうじゃないだろう」と葛藤が沸々とこみ上げる時があります。
池上さんも世間一般の方にわかりやすく解説するため、ディープな内容に突っ込めないというのが裏事情であるのかもしれませんが、そこが東京から発信するメディアの限界ですよね。結局偏ったつまらない放送になってしまいます。
反日テーマパークや、抗日戦争ドラマなんて中国人ですらバカにしているのに、これが反日のナゾ?違うでしょう。
反日テーマパークでは当時ありもしないバイクを演出で使っている?じゃあ、日本のテーマパークはすべてリアリティーに富んだものを使用しているの?と突っ込みたくなります。九七式の陸王を現代のテーマパークで使うほうがよっぽど滑稽です。
ディズニーランドでこんなリアリティーのないネズミ笑っちゃいますよねって解説するようなものでしょう。反日テーマパークなんて中国人ですらギャグだと思って暇つぶしで入園してるのに・・・。
手榴弾で戦闘機を打ち落としたり、弓矢を一気に三本引いて全部命中させるなど、「有り得ない」と失笑していましたが、「水戸黄門」や「遠山の金さん」にいちいち有り得ないって突っ込みますか?外国人が超マジメに解説して、「風車で殺人とか爆笑」なんて言われてたらそれこそ失笑でしょう。
47 RoninやLAST SAMURAIを誰が本気で見てるかっていうのと同じです。最近で言えばわずか5人で300人のドイツ兵に立ち向かったFURYという映画だって構成自体は抗日ドラマと同じレベルです。
中国は汚職が多く、政府の批判を反日で目を背けさせているというまとめもどうかなと思います。
日本はどうなの?と。中国の汚職は即死刑に繋がります。それを狙って現金を渡したり、女性をしかけてきたりと様々です。
なので、こっそり裏金を包むような輩にはわざと公衆の面前でお金をつきかえしたり、怪しい女性からの誘いには決してのりません(教養のない共産党員は別)。
そういうのがわからない日本の政治家たちが簡単にハニートラップなどにかかり、大使館で自殺したり、平気で売国発言をしたりと泥沼にはまっているなんてことを言って頂けると非常におもしろいのですが、無理ですよね。
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「 上海領事自殺で再び中国の嘘 」 | 櫻井よしこ オフィシャルサイト
というわけで、「緊急」なんて仰々しくやっていますが、物足りない番組でした。
次回は池上さんの増毛のナゾについての解説頂きたいです。