OneMix 3やOne Mix 3sが発表されてあまり覚えていないかもしれませんが、夢のCore i7を載せたOne Mix 2S Platinum Edition(プラチナエディション)というモデルが先に先行発売されていました。そしてついに出荷がはじまり、UMPC史上類を見ないハイスペックCPUを搭載したマシーンが購入者の手元に届き始めています。

しかしさっそくベンチマークを試したユーザーに悲劇が!放熱がうまくいっておらず本来の力が発揮できないんだとか・・・。しかし13万円近いこちらの機種、すぐにコレクションとして飾るにはもったいなさすぎます、Core i7-8500Yの本来の実力を発揮させるため、一人のユーザーが立ち上がったのです。

以下見事に10%以上のスコアアップを果たしたThomas The Tesla TunerさんとOne Mix 2S Platinum Edition Core i7-8500Yモデルとの戦いの様子です。

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届いてびっくりOneMix 2Sの通常モデルと変わらないベンチスコアに絶句

届いたプレミアモデルのOneMix 2Sを嬉しそうに紹介する Thomas The Tesla Tuner氏、でも何かが違うスコアが思ってたんとちが~う

PassMarkで調べたCPU Markのスコアが4137です!

「Yシリーズをi7とか冠つけて呼ぶのやめてほしい!」「いや、クロックをちょっとブーストさせただけで所詮m3-8100Yと同じSocだし。」「TDPの5W制限あるのに、ベンチ伸びるわけねーだろm9(^Д^)プギャー」

こころない人はそういって、追い打ちをかけてしまうかもしれません。しかしThomas The Tesla Tuner氏はあきらめませんでした。

3DMark Fire Strikeでスコアが796とかありえね~!そういって向かった先は

冷蔵庫です。少し頭を冷やしにいったのかと思いきや、冷やしに行ったのはOne Mix 2S Platinum Editionそのもの!

13万円するおもちゃを結露もおそれず、迷わず冷凍庫にぶっこむ姿勢に漢(オトコ)を感じます。令和にもサムライが存在したようです。

その男気にしっかり応える形でプラチナエディションも息を吹き返し、

3DMark Fire Strikeで827と一気にスコアを回復させることに成功。

排熱さえしっかりできればCore i7のポテンシャルを引き出せる

冷蔵庫の実験により確信を得た氏は、分解作業へと入ります。

悪さをしたのはこいつに違いね~、ここ以外にね~!

おもむろにヒートパイプをはずし、CPUのグリスを拭きます。

そして、熱伝導率34.8w/mを誇るリキッドタイプの最高峰Cool Laboratoryの液体金属グリス(これは多分ペースト状のLIQUID Ultraさん)に手を出したのです。

がじぇ太郎には買ったその日に分解して、こんな危険な代物を塗りたくるなんてこと絶対できません。

塗った結果がこれだ!

勇気を振り絞って液体金属を塗った結果、オトコが手に入れたもの・・・それがこちら!

なんということでしょう、4137しかなかったCPU Markが4933に跳ね上がったではないですか。

3D Graphics Markについては897から、935へと見事にスコアアップを果たしました。

冷蔵庫へと駆け込む原因となった3DMark Fire Strikeも858へとあがっています。

良かったですね、Thomas The Tesla Tuner氏。これからまったりプラチナエディションで遊んでね。

OneMix 2Sの通常モデルではどのくらいのスコアがでるのか

ちなみに通常版のOneMix 2Sではどのくらいのスコアがだせるのでしょうか?気になりませんか。では、私のOneMix 2Sちゃんで図ってみましょう。えいやっ!

OneMix 2s(通常モデル)

ふぇ?普通に4242でちゃいましたね。今回は100%まで充電して「最も高いパフォーマンス」の設定で1回だけ測ったものです。電源プラグは外して測りました。

OneMix 2S Platinumu Edition(Core i7-8500Y限定モデル)

4137というのがThomas The Tesla Tuner氏のプラチナエディションのスコアです。その後4933にまでアップしていますが、4137だとがっかりどころじゃないですよね。

OneMix 2s(通常モデル)

3D描画のスコアは913とでました。

OneMix 2S Platinumu Edition(Core i7-8500Y限定モデル)

Thomas The Tesla Tuner氏の最初の計測では897ですが、その後冷却をしっかりすると935まで伸びています。

結果をまとめてみる

今回のPassMarkベンチ結果をまとめるとこんな感じです。

  • OneMix 2S Platinum Edition(購入時状態)
  • OneMix 2S Platinum Edition(グリスカスタム版)
  • OneMix 2S(通常版)

元々廉価モデルの実質Mシリーズといっていい、Yシリーズを使っているのでびっくりするぐらいの差はないと予想していましたが、冷却をしっかりすることでCPUの能力は飛躍的に伸びています。

購入したThomas The Tesla Tuner氏もカスタムのおかげで、これまで自分のもっているCore i7-8500Yの中で一番いいスコアがでた!と大変満足そうです。この違いに倍近い価値を見出すかは購入者それぞれで違うと思いますが、今回の結果から、One Mix 3にすべきか、OneMix 3SのCore m3-8100Yモデルをえらぶのか、それとも最強スペックのOne Mix 3s Core i7-8500Yモデルをえらぶのかといった参考になれば幸いです。

今回使用したグリスについて

Cool Laboratory 液体金属 注射器入り 熱伝導率:82.0W/m・k ドイツ製 LIQUID PRO+CS
Cool Laboratory

今回氏が使用していたのは有名なLIQUID PROではなくLIQUID Ultraのようです。LIQUID Ultraは熱伝導率:34.8W/m・k なので、82.0W/m・kのPROの方が効果は高いかなと思います。ただし、Proの方が液状で塗りにくいので、初心者は半液状でペースト状のUltraを好む方がたくさんいるようです。

もう一つは「AG Silver Thermal Compund」というおそらく同製品をebayで発見しましたが、熱伝導率3.8W/m・kなので、アマゾンに適当に買ったもののほうが効果が高いと思われます。Arctic Silver 5でも熱伝導率: 9.0W/m・Kはいきます。

Thermal Grizzlyのグリスだと、熱伝導率:12.5W/m・kいきます。

液体金属もThermal Grizzly社のものがあるので、同じブランドの合わせ技でも相性がいいかもしれません。

 

最後に、突如私の動画にコメントをくれて「日本のみんなにも宣伝しておいて」とメッセージをくれたThomas The Tesla Tunerさん!貧乏な私にCore i7の夢をみせてくれてありがとう!

Source&協力:ONE MIX 2S Platinium i7-8500Y disassembly, upgrade, performance tests (OFFTOPIC)

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