何もしない無防備の50代の黒人男性を、筋肉隆々の30代の白人警官が後ろから8発も発砲し射殺したというニュース。悪は白人警官、正義はか弱い黒人。いつもの筋書き通りのニュースです。でも、なぜこの黒人は追いかけられていたの?そこをちゃんと報道した日本のメディアや自分で調べてみたという視聴者はどのくれいいるでしょうか。

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黒人や人権団体、メディアの主張

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・丸腰の黒人を8発もの弾丸で射殺した。

・背景には黒人差別がある。

・白人警官は嘘をついている。

・被害者は悪いことをする人間ではない。

 そして、日本でも後から連続して発砲する動画ばかり流して報道されています。そこでは、悪は白人警官であるという筋書きがもう書かれて報道されているのです。

 以前にも書きましたが、このような老人、女性、子ども、マイノリティーといった一見して弱い立場にあると認識されているグループを対象とすると、見事に誘導にひっかかってしまうので注意が必要です。

 例えば海外では未成年の売春が、未成年の少女にも罰が下される場合であっても日本では無条件に悪は「少女を買う大人の男性」と決まっています。少女が誘惑しようが、お金をもらうおうが、儲けた金で豪遊しようが悪いのは男、被害者は少女だということは覆しようがありません。

 「いじめられる側にも問題がある」「遅い時間に露出の多い服で歩く方が悪い」なんてことを言えば、「加害者を擁護するのか!」「セカンドレイプだ!」と怒るまでがセットのシナリオがもうできています。

黒人男性は報道されているような人物なのか?

 子ども思いの父親で、決して悪いことをするような人間ではないと口々に親類や友人が悲しみの言葉を述べています。

実は10回に及ぶ逮捕歴がある

 記事によると亡くなったWalter Scottさんには約10回の逮捕歴があるそうです。about 10 timesある逮捕歴からみても彼は暴力的な人間には見えないと書いてあります。

 「へ?」って思うのですが、逮捕歴に「assault and battery(暴行殴打)」もあります。「ほとんどが養育費の支払いの遅延によるもの」としていますが、養育費と関連のない暴力事件も起こしているということです。

 これをいうと、「いかなる理由であれ後ろから発砲なんて間違ってる。」なんていい出して「この人は良い人だから撃っちゃだめ論」を自らぶっ壊してしまう人がたくさん出てくるのでやっかいです。

 普通の人間は養育費を支払うような立場にないし、裁判所に呼び出しくらっても無視するなんてことはしないんですが、こういう人間でも周りから人格者だと慕われているのですから、紛れもない人格者だったのでしょう。

そもそもなぜ逃げ出した?

 動画を見れば分かりますが、テールランプが壊れている車を停車させ、事情を聞いていた際に起こった事件なのです。

 整備不良の黒人の乗ったベンツを止めて一人で近づく白人警官Slagerさん。黒ずくめのチンピラの車を止めるのとは訳が違います。黒人も大概体がでかいから、いつも威張ってるし。

免許証と保険証を提示するように言います。

保険は入っていないということで、とりあえず免許証を見せるように頼みます。車を運転してるのに保険に入ってない?怪しいですよね~?テールランプは壊れてるし。

Sirと呼びかけ真摯な態度で話しかけています。ライトのところが壊れてるので止めたんですよと。

わかりましたと、黒人のScottoさん。

実はこの車はご近所さんから買ったばかりなんですと伝えています。

そうですか、では車の保険は?とまた最初のやりとりに戻ります。

ご近所さんが全部持ってるので、私は保険証は持っていないとScottさん。

いやいや、買ったんだったら保険も入ってないとおかしいじゃん?

あるはずでしょ?買ったんだから。

いや、まだ買ってないんです。

月曜日に手続きをする予定なんです。

ん?買ったんでしょ?

OKOK.月曜ね、はいはい。

そうです、自分の車が壊れちゃって、それでご近所さんに・・・

とりあず、免許証を見せてください。

何か書類とかお持ちですか?

登録書とか保険関係の書類はないんですか?

ありませんって・・・でも購入手続き中なんですよね?

もうすでに買ったってことですか?

いえいえ、まだです。購入するとこなんですよ。

数分前にはすでに買ったと言いましたよね?

でも話が全部月曜日に変わっちゃってますよ。

すみませんとScottさん。

すぐに戻るといって、パトカーに戻る白人警官。

保険も所有者の書類もない、不審に思いながら戻っていきます。

約27秒後、黒人のScottさんが一度車から出ようとしますが、車内に止まるように白人警官に言われて戻ります。

が、その約16秒後再びドアをあけ

一目散に走り出し現場から逃走を計ります。

Slager警官の無線はまだつながっており「テイザー!テイザー!」と叫んでいるところで動画は終わっています。

目撃者の不鮮明な映像が残したこのシーンは、テイザー銃を奪おうとしているようにも見えます。

改めて考えてほしい

 盗難車かもしれない怪しい車に乗る黒人男性。発言がしどろもどろ。突然逃走を計る。一度もみあいになるが、更に逃走を計る。警官は逃げる黒人男性を背後から射殺。

 そして、「無防備」であるかどうかはこんな状況では確認できるはずがありません。また、助手席にはもう一名乗っているように見えます。

 ホームパーティーの家を間違って射殺された日本人の少年をあたかも「当然だ」と考えるアメリカの報道が黒人犠牲者の擁護一辺倒なのも不思議に思えます。

アメリカと黒人社会

 領海を侵犯されても珊瑚を盗まれても何もしない日本人にはわからないかもしれませんが、アメリカという国は違反者にはきちんと制裁を加えます。やらなければやられる社会です。ですから、未だに銃社会を容認しているのです。

 日本のダンサーがおしゃれで片方のズボンの裾を上げたりしていますが、あれは黒人のスラム街でズボンの下に武器を隠し持っていませんよというアピールだったものです。握手という行為自体が「私は両手に武器をもっていません。」というお互いの確認作業であったということもあります。

 ヒップホップの歌詞を聞いてもわかると思いますが、社会に対する不満の歌です。くそやろー、ばかやろー、ふざけんなという曲ばっかりです。それに歌ってる本人たちは戦場でもないのに銃弾の飛び交うハーレムで育った人たちです。それを真似て「東京生まれ、ヒップホップ育ち(はーと)」とか「だよねー♪だよねー♪」とか言ってる日本人と比べてはダメです。

 格差とか社会問題もケタ違いです。中国ばっかりが格差格差と言われますが、アメリカだってすごいんですよ。そこではもちろん黒人の暴動は起こりますし、それを鎮圧するために容赦なく力でねじ伏せます。警官だって黒人につかまればボコボコにされます。ポリスアカデミーとかは若い人は見ませんもんね。

 未だにアメリカでは「絶対に止まってはダメ」という通りが幾つか存在します。信号が赤だからといって停止しようものなら、ガラスを割られ、身包み剥がされ、低階層の社会のうっぷんのその身一つですべて受け止めなければなりません。

 それに奴隷制度なんかの問題がからまってくるともう収拾がつきません。かつてゴミのように扱っていた人が、いっちょまえに人間のように意見してくるわけです。これを気に食わない白人様は五万といます。かつて奴隷のように扱ってくれた白人様を恨む黒人様もわんさかいます。表面上ニコニコして共同生活を送っているようにみえても、中には憎悪を抱いていつ仕返しをしてやろうかと思っている人が水面下にいるわけなんですよね。

正義の国もよく嘘つきますよ

 みなさん、嘘つきは中国と韓国ぐらいだろうと思っている人も多いかもしれませんが、そういう手法が一番うまいのはアメリカじゃないかとオッサンは思ってます。

 とにかく、お涙頂戴の演出がうまい。国自体がハリウッド。みんな役者並に演技派だと思います。

これはUPS大好きな少年にミニトラックをプレゼントして、少年が大喜びしてそのミニカーで近所の人に荷物を届けるという感動の動画なんですが・・・。影にはデリバリーがあまりにもお粗末な対応をしているのを払拭しようという動きが見え隠れします。

今回のように白人警官の不祥事として、警官のイメージが悪くなった時もなれたもので、すぐに感動の動画で挽回です。

疑うことを知らない人は「感動した!アメリカ最高!」となるわけです。

何がいいたいの?

 長々と書きましたが、結局オッサンのいいたいことは、物事を一面から見るとすぐ騙されますよということ。今回は黒人擁護側も、白人警官側もお互いに都合の悪いところは隠しています。ですが、メディアは黒人擁護側、いちいち弱者に追い討ちをかけるような報道をしたって何のメリットもないですからね。弱い黒人を守ってくれる報道をするここはいい報道機関だなと思わせたほうが得ですよね。

 BACK TO THE FUTUREでドクが言う「四次元的に考えろ」というのは実にいいアドバイスだと思います。

 あ、ちなみにこういうもう決まったシナリオがあって人を吊るし上げて裁くような裁判を英語ではKangaroo Courtっていいます。MVは私のブログよりずっとおもしろいので、是非聴いてみてください。

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