本日5月21日北京時間12時に、 予定通りONE-NETBOOK社の最新モデルOneMix 3Sについての発表がありました。先日のスペック表ではCore i5と明記されていましたが、そのスペック表を上回るCore i7モデルを発表するなどサプライズ大好きなONE-NETBOOK社らしくユーザーの期待を良い意味で?裏切っています。
発表されたモデルはOneMix 3の上位モデルであり名称を「OneMix 3s」「OneMix 3s Platinum Edition」としています。主な仕様はそれぞれ
- OneMix 3s:Core m3-8100Y、16GB RAM、512GB SSD
- OneMix 3s Platinum Edition:Core i7-8500Y、16GB RAM、512GB SSD
となっており、OneMix 3と比べてメモリと内部ストレージが増強されており、Platinum Editionに関してはCPUがCore i7-8500Yへとアップグレードされたプラチナモデル特別仕様となっています。
カラーはリーク時から話題をよんだシックなブラックカラーでの発売となっているので人気のカラーモデルとなりそうです。Core i5モデルは単なるサプライズネタだったのか、4G LTEサポートモデルが未発表であることを考えると少なくともあと一つ以上は別モデルが販売されると予想されます。
前モデルのOneMix 2においても、OneMix 2S、OneMix 2S Platinum Editionといった派生モデルがありましたが、OneMix 3のラインナップも同様に3モデルとなりました。続いて気になる価格などの比較を行いたいと思います。
目次
スペックと価格を比較表でチェック
発表された新モデルは、OneMix 3sとOneMix 3s Platinum Editionの2モデル。同時に2つのモデルが現れたことでますますUMPC市場が賑わいそうです。
価格については、先に取扱を始めたJD.comでの価格を参考にドル価格に変換して表を作っています。OneMix 3の価格を考えるとさらにここから50ドル近く上乗せされるのではないでしょうか。
16GBメモリと高速SSD 512GBのハイスペックエディション

OneMix 3S Platinum Edition

OneMix 3S
プラチナエディションと3Sの違いはCPUが異なるところです。i7-8500Yを採用し、16GBメモリ、512GB SSDを搭載した完全無欠のUMPCがOneMix 3S Platinum Editionですが、その価格も超プレミア価格となっており、JD.comでは7999元($1,158、127,700円)で販売されています。
早期予約特典として200元割引がありますが、それでも7799元($1,130、124,500円)という12万円を軽く越えてくる価格設定に驚きを隠せません。来年あたりにはレッツノートの法人価格ですらかわいくみえちゃうぐらいの値段になっていないか心配です。
OneMix 3sについては、JD.comで5699元5899元($855、94,200円)という設定ですが、こちらも早期割引特典で5699元($825、91,000円)にまで抑えられます。かろうじで10万を切っていますが、ライバル社GPDのP2 Maxがほぼ同スペックで$705だったことを考えると、かなり強気な価格設定です。
昨年の、GPD Pocket 2 VS OneMix 2Sの販売対決では、価格とスペック両面を考えるとOneMix 2Sの方がお得感があり、わずか1年でかなり勢力を伸ばしてきた印象のあるONE NETBOOK製品なのですが、今回のこの価格設定がUMPC購入層の間でどのように判断されるか非常に注目されるところです。
他社とは違い高価格路線を崩さなかったOneMixシリーズ

OneMix 3S Platinum Edition

OneMix 3S
右肩上がりのUMPC価格に歯止めをかけたGPD P2 Maxの$705という価格とは対照的に、ひたすら青天井の高価格路線を行くONE NETBOOK社。先週OneMix 3を発表し、予約販売もはじまったことで、OneMix 3より高価格にならざるを得ない状況でしたが、10万円を大きく越える価格にまだまだニッチなUMPC市場の消費者がどちらへ流れていくのか大きな節目となるのではないでしょうか。
ちなみに、OneMix 3の方では1800台近くあった予約販売台数だが、開始間もない時間ということもあってかプラチナエディションはわずか50台あまりしか予約が入っておらず伸び悩んでいる。
OneMix 3Sの方は500台以上の予約が入っているが、先週の予約状況に比べるとかなり勢いがなくなっている。
発売(発送)予定日
OneMix 3Sは6月28日頃からの発送となっており、6月下旬の発送を予定しています。
OneMix 3s Platinum Editionについては7月30日頃からの発送開始となっており、7月下旬の発送を予定しているようです。かなり時間があるのでそれまでに価格改定についても検討してほしいですね。
ライバル機種と比べての優位性はどこか
CHUWI MiniBookやGPD P2 Maxと比べてどこが優れているのかセールスポイントを探ってみましたが、正直高価すぎてその時点で私の食指が動きません。このモデルのCore m3とCore i7なら劇的に処理が速くなると感じることもないでしょうし、このわずかな違いのために何百ドル(数万円)も余計に払うことがバカらしいという私のような貧乏人はたくさんいるはず。
逆にいうなら価格さえ安ければ魅力あふれる機種でもあります。高速SSDであったり、4098段階の筆圧検知対応、便利な360°フリップ機構、8.4インチというコンパクトさ、今考えられる最高のスペックを搭載しているところなど、優れたポイントは幾つもあります。
One Mix 3s プラチナエディションにはOneMix 2SのときにあったKoi Edition(錦鯉モデル)のように、空港ラウンジなどで使えるVIPカードがついてくるなど、ライバル機にない特典がありますが、正直「そんなことするなら2万でも、1万でも安く売ってほしい。」という気持ちでいっぱいです。
UMPC大好きなみなさんとしては、今回のOneMix 3sシリーズの価格設定はどのように感じられますか?10万以下なら買うっていう方も多かったので、私がいうほど高くないのかもしれないですね。