コンパクトでもスペックが充実したHigameやLapBookシリーズなどのノートPC、Hi9タブレットシリーズなどを手がけるChuwiからTopjoy FalconやOneMixシリーズに酷似した8インチUMPC『Chuwi MiniBook (iLife NG08)』を開発中であるということがNOTEBOOK ITALIAの現地取材より明らかになりました。
目次
予定されるスペック
- CPU:Intel Gemini lake 4000 又は N4100 (最大2.4GHz~2.6GHz)
- GPU:Intel第9世代グラフィック(最大650MHz)
- ディスプレイ:8インチIPS 1920 x 1200 16:10
- タッチパネル:OGS技術を採用した10点マルチタッチ液晶
- メモリ:4GB 又は 8GB(LPDDR3)
- ストレージ:64GB 又は 128GB eMMC(※M.2拡張用空きスロットあり)
- 筆圧検知対応
- 360°回転YOGA機構ヒンジ
- キーボードバックライト
- オプティカルマウス
- 指紋センサー
- サイズ:200 x 130 x 17.9 mm
- 重さ:600g
- 200万画素カメラ
- バッテリー:3500mAh(7.4V)ビデオ再生連続4時間
- ポート類:3.5mmオーディオジャック、USB 2.0 x 1、USB 3.0 x 1、USB Type-C、microSDスロット、ミニHDMI、
- デュアルスピーカー
- Wi-Fi、Bluetooth
- 4G LTE
すべて順調に進めばスペック通りの形で発売されるとしていますが、現段階では確定できないようです。8インチサイズということもあり、先に発表のあったTopjoy Falconとスペックがかぶります。
バッテリーが3500mAhと現行の7インチクラスのUMPCよりも小さなバッテリーで重さ600gと軽くなっていますが、軽量化の代償として電池の持ち具合が気になるところです。
SSDの増量が用意
底面にはSSDスロットへのアクセスがネジ1本で可能となる空きスロット部分の様子がうかがえます。Topjoy FalconもSSD換装が可能ということでしたが、SSDへのアクセスには簡単な分解作業(裏蓋をあける程度)が必要とされており、SSD増量の手軽さではChuwi MiniBookが優位です。
micorSDカードスロットあり
TopJoyにはないmicroSD拡張用カードスロットもあるため、価格次第では完全にFalconからChuwiに鞍替えするユーザーも増えそうです。
4G LTEに対応などFalconが手を出していない機能をいくつか備えているため、発売日と価格の発表が待たれる注目株となりました。
出展品はN4100・8GBメモリを搭載
参考出展されていたモデルは廉価版の4GBメモリではなく、8GBメモリ、そしてN4100を搭載していたようです。
キーボード配列はやはり特徴的
ユーザーからの不満が多かったDeleteキーやBackSpaceキーの位置が一般的なものとは逆になっている初代GPD Pocket仕様になっています。Caps lockキーはついに「Aキー」と共通になり単独では使用できそうにありません。タブキーの位置も気になりますし、日本語入力には慣れが必要そうです。
スペースキーが長く右Altや右Ctrlがない点はOneMixと共通のキー配置です。
キーボード右上の電源ボタンが指紋センサーを内蔵し、生体認証システムにも対応しているとのこと。
サイドベゼルにはカメラを搭載
狭縁デザインが流行りの今、若干太めのベゼルが気になりますが、そこにはなんと200万画素のカメラを搭載します。Surface goのように背面と正面に高解像度のカメラがあれば便利そうですが、もし正面カメラだけだとしたらビデオ通話以外の用途があまりないように思います。
価格次第では人気商品になるかも
すでに数々のノートパソコンやタブレットで実績があることから、UMPCでもそれらの技術を応用してコスパの高い製品が完成しそうです。デザインを手がけたというChuwi ILIFEはお掃除ロボでもコスパの高いヒット商品をたくさん生み出しています。
Topjoy Falconがクラウドファンディングで400~500ドル程度で支援者を多く集めたため、これに対抗するのであれば500ドル以下での販売なら一気に人気商品としてGPD PocketやOneMixシリーズとは違うライトユーザーからの層を獲得していけるのではないでしょうか。
価格面に加え発売時期に関するアナウンスもないため、まずはTopjoyが先に市場に出てユーザーの獲得を目指し形になりそうです。
Source:NOTEBOOK ITALIA