一時一斉にAnkerが家電参入というニュースが流れ、宣伝の効果か、普段の信頼の成果か販売開始早々Amazonの在庫がなくなるという売れ行きをみせているAnkerのお掃除ロボ。キャンペーン中はわずか2万円という脅威の価格で、キャンペーンを過ぎた今でも2万5千円程度と他社を困惑させる破格の値段設定に驚かされますが、実は同様の品を12000円で売られています。
25000円でも「おま国価格」だった!
レビューを見ると、価格・機能共に大好評のAnker社の家電製品ですが、実は25000円という価格でも充分元が取れる「おま国価格」であることがわかりました。
購入者のツイートや商品レビューに「どうも、Chuwi ILIFE A4のOEMらしい」という言葉があったので、調べてみるとなるほどそっくりです。
GEARBESTで購入できる価格を見ると、価格は常に変動しているらしく120~160ドルぐらいで売られているようです。
18ヶ月の国内保証をとるか、安さを優先させるか
youtubeでも多くの動画が確認できます。
写真は米国仕様のブラックカラーです。日本でもこのカラーを出してほしいですねー。
マニュアルの同梱物を比べてもやはり同じ製品のようです。
裏面の愛らしい様子も特に日本仕様で特別に変更したということは見た目からは判断できません。
フィルターの掃除等の使い勝手も同じですね。
電源ボタンも同じです。
購入者の中には初期不良にあたった方もいるようなので、1万円の差額をとるか、日本国内で18ヶ月も受けられる保証をとるか悩むところですね。
ILIFEの米国アマゾンページにはメーカーの一年保証がありますが、GEARBESTで購入した場合のメーカーサポートがどのようになっているのかは未確認です。、45日間の返金保証と360日無償保証がありました。詳細は日本公式ブログをご覧下さい。
GearBestのサービス(返品規約などが掲載) - GearBest日本公式ブログ
Chuwiって何?どこのメーカー?と疑問に思われる方もたくさんいらっしゃるでしょうが、赤札天国などで中華タブレットを購入される方などには同じみのメーカーです。
最近では筆圧感知ペン対応の大型タブレットを発売したり、ほぼデフォルトでandroidとwindowsのデュアルOSで出荷したりと日本のメーカーが幾ら背伸びしても真似できないようなことを平気でやってのけるメーカーでもあります。中国の簡体字で書くと「驰为」、日本の常用漢字なら「馳為」とも書きます。
何故か最近のウェブサイトでは製品一覧から「お掃除ロボット」の項目が消えています。
Chuwi Tablet Official - Windows and Android Tablet
しかし、古いURLに飛ぶと、確かにお掃除ロボットを販売しているようです。ちなみにILIFE A4は中国では販売されていない海外仕様のモデルみたいです。百度で検索してもA4だけは出てきませんでした。
25000円なら最新のILIFE V7を買ってもお釣りがでる!
Ankerから更に離れてILIFEシリーズの話を続けると、一番高価格のモデルでも16000円ぐらいで購入できます。更に
・Bluetoothでスマートフォンにつないで、アプリ操作ができる。
・モップがついていて、乾燥タイプ、水拭きタイプ両方の掃除が可能。
・450ml大容量水タンク内蔵。
といったAnker Robo Vac 10にはない機能もあり、より効率よく掃除をしてくれるマシーンを1万円安く買えるのなら、少し購入してもいいかもって思えてきますよねー。むむむぅ!
信頼ってなんかね
Ankerの日本法人社長でさえ、アメリカ企業だと思っていたというAnkerですが、ウェブサイトを見ても「中国」という言葉はどこにもありませんし、Googleという言葉が強調され、中国人幹部達や、本拠地の湖南省のことは一切探すことができません。
このお掃除ロボットも「優秀なGoogle元社員がその技術を駆使して作り出した。」と宣伝して破格値で売れば、大した機能はなくても「さすがは元Google!」となりますが、「中国の名前も知らないPCメーカーが販売している安いお掃除ロボットと同じ」だとわかったとき、日本の消費者はどのような反応を見せるでしょうか。
と、意地悪を書きましたが、ILIFE A4とAnkerのマニュアルを見比べましたが、実はこれだけでもAnkerがかなり優秀だというのがわかります。ILIFEは英語だけで書かれていますが、7倍の7ヶ国語で書かれているAnkerの説明書の方がすっきり見やすいのです。対応の早さをみても、Ankerの優秀さには脱帽です。少なくともマニュアルはそっくりそのままコピーして売っているわけではないので、今後Chuwiとは違ったオリジナリティー溢れるお掃除ロボの登場に期待です。