Photo:Pregnant Lotus Smile By:bettina n
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近年低体重児が増加しており、それは妊婦の喫煙による影響が大きいとの記事を読んでの考察です。

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妊婦の喫煙、低体重児傾向 初の沖縄全調査 | 沖縄タイムス+プラス
 記事は沖縄タイムスによる『妊婦の喫煙、低体重児傾向初の沖縄全調査』からです。

 なんでも、妊婦の喫煙による出生児の低体重化の関係が明らかになったとのことです。

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朝日と沖縄タイムスは斜め読みが基本

 沖縄タイムスの記事ですから、東スポと同じ扱いです。「本当かな?」と思って読むと色々面白いことが見えてきて中々逸品な新聞社だと思います。記事には

13年の乳幼児健診データ(約1万2千人分)で妊娠中の喫煙の有無と出生児の関係を見ると「喫煙あり」が全体で約80グラム小さかった。

 妊娠前に喫煙していても、妊娠中にやめることによって出生児の体重が「喫煙なし」に近づくとの結果も出た。

 妊婦の体格指数(BMI)では、数値が低い「やせ」と、高い「肥満」で低体重の傾向があった。これに喫煙の有無の要素を加えると、「喫煙あり」の出生児の体重が各層で60~180グラム小さかった。 

とあります。ここを見ると喫煙よりも、BMIの方が問題ではないのかと考えられます。

 

福島県における単胎正期産児の出生体重への母体喫煙の影響 | The Effect of Maternal Smoking on Term Infant Birth Weight in Fukushima Prefecture
 また『福島県における単胎正期産児の出生体重への母体喫煙の影響』によると、妊婦の喫煙による出生体重の影響は80g、受動喫煙による体重さは「ない」という結果がでています。そしてこの調査は2008年によるもので、沖縄県が2014年に全県調査の結果を公表したのを考えると、沖縄県民の医療の関心度こそ問題視されるべきではないでしょうか

 沖縄タイムスよりもネコの書いたブログがもっと参考になりましたので下記にご紹介させて頂きます。

ちかごろの妊産婦さんはまじめすぎる? - とらねこ日誌
 沖縄タイムスに比べ古い年代まで遡り、更には米国との比較などからより客観的な考察がされて大変参考になります。本来なら報道機関がこのような真偽を精査する仕事をしてから読者に提供するべきだと思うのですが・・・、記者さんはご多忙で難しいのでしょうね。せめて読者の皆様だけでも記事を鵜呑みにすることなく様々な角度から記事をご覧になってほしいと思います。

 喫煙者と非喫煙者の生活習慣や年齢体重も全く同じ状態で臨床データをとることは不可能化と思われるので、喫煙だけが及ぼす影響というのは簡単には言えないはずです。特段、喫煙者の肩をもつつもりはありませんが、何の根拠もなく特定の愛好家を叩く最近の世論にも一石を投じたく記事にしてみました。

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