from: Not Sports: A Color Coded Map of Every National Anthem’s Subject | All My Sports Teams Suck
こちらの地図は各国の国歌をテーマ別に色分けした地図だそうです。日本と中国が黄色で同じカラーで塗られている時点で「釣りかな?」とは感じましたが、敢えて思い切り釣られてみようと思います。
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天皇が神であるか人間であるかは問わないにしても
元々英文のブログ記事を読む習慣はないので、この記事を知ったのは今日のGIZMODEを介して知りました。そこにはクイズのような題名の後に、
そして、我らが日本の「君が代」。その起源には諸説あるともいわれますが、「天皇による治世」を歌ったものとされています。よって「人」をテーマにしていると判断され、黄色で塗られていますね。同じテーマなのは、中国やイギリス、イラン、サウジアラビアなど。
と紹介されて、「これを機に、すべての歌詞を見てみたい気もしますね。」という言葉で締めくくっています。
すべての歌詞を知っているわけでもないですし、各国語に堪能ですべてを解釈できるほど優秀ではないので偉そうなことは言えませんが、日本と中国の国歌の内容は知っています。両国の国歌のテーマが「Songs About A Person or People」と特定の人物や人民(人々)をテーマにしたものという風にはどうしても解釈できません。
中国の国歌である「義勇軍進行曲」が英語で正式に「March of the Volunteers」となっているのかは知りませんが(Wikipediaだとそうなってます)、このブログの作者もイギリスの「God Save The Queen」や中国の「March of the Volunteers」は同じカテゴリーの典型として挙げており、義勇軍をVolunteersと解釈しています。
ここで一つ疑問が生じます。
あれ、コイツ題名しか見てないんじゃね?
Queen→人
Volunteers→人
はい、同じイエローで~す。
という思考なんじゃないのかと。
同様に、「君が代」
「君」って何?天皇のこと?
あ、じゃイエローで。もしそうなら、君が代の「君」についてだけでも、記事の作者と小一時間議論を重ねたいところです。
こんな感じで塗り分けていったのだとしたら、やっぱりおかしなことになってしまいます。
起て!奴隷となることを望まぬ人びとよ!
我らが血肉で築こう新たな長城を!
中華民族に最大の危機せまる、
一人ひとりが最後の雄叫びをあげる時だ。
起て!起て!起て!
我々すべてが心を一つにして、
敵の砲火をついて進め!
敵の砲火をついて進め!
進め!進め!進め!from: 義勇軍進行曲 - Wikipedia
この中国国歌が君が代と同じカテゴリーに入るとはとても思えません。フランスが赤に入っていますが、中国国歌も同じく赤でしょう。共産党カラーでもあるし、赤の方がぴったりだと思いますよー。
案の定間違ってるという意見が続々
記事の試みは本当におもしろくて、興味を持って読みましたが、故意にしろ、事故にしろ事実と違う内容を全世界に発信してしまうのは大きなリスクを伴います。
案の定、各国から間違ってますよというコメントが続々届いているようです。
「The star spangled banner(星条旗)は旗のことじゃなくて戦争についての歌詞ですよ。」
「スイスが国旗についてとかマジ意味不明。」
「ウェールズは言語と国歌のカテゴリーだろ。」
「マレーシアは国家についてだよー!」
「ボスニア・ヘルツェゴビナも実は正式にはまだ歌詞ないしな~。」
なんて言われちゃってます。
中国と日本の国歌のテーマは同じですよー、なんて欧米人が言うならまだしも、当の日本人がそれをそのまま受け入れちゃうかなぁ・・・。