GPD社が12月12日につぶやいた謎のベールにつつまれた新機種はGPDのGeneral ManagerであるWade氏の突然のサプライズ発言により、ほぼすべてが明らかになりました。
とあるオンラインコミュニケーションに現れたWade氏は、サービス精神が強く、ユーザーの要望に応える形で新機種についてのレンダリング写真や、研究段階の実機写真の様子など惜しげも無く披露してくれました。
Wade氏の発言を元にすでに複数のサイトで新機種についてのまとめも出ている模様。フォーラムの中ではGPD MicroPCとして扱われていましたが、正式名称かは不明です。
GPD社の新機種のスペック
- 重量440g
- 6インチディスプレイのポータブルサイズ
- Intel N4100 プロセッサー
- 4GB RAM
- 128GB SSD M.2 (Type2242) (換装可能)
- 3 X USB 3.0 タイプ A ポート (フルサイズUSB)
- 1 X USB Type-C ポート (データ・充電兼用)
- 1 X MicroSDスロット
- 1 X ギガビットイーサネットポート (RJ45 ポート)
- 1 X HDMIポート (フルサイズ)
- 1 X シリアルポート(RS-232 9ピン)
- キーボード右上にタッチパッド装備(左利きは使用困難かも)
- Wifi ディアルバンド対応
- Bluetooth
- PD (Power Delivery) 充電対応と5V充電をサポート。両充電ともにUSB Type-Cによる充電。充電器ももちろん付属。
- 6200mAh バッテリー(2 X 3200mAh)
- バックライトキーボード
- 左クリック、右クリックボタンあり
- ストラップ装着用のストラップホールあり
Wade氏曰く、エンジニアやアプリ開発の現場用に適しているとのことで、「シリアルポート」「有線lANポート」やフルサイズHDMIがあり、より実用性を考慮した使用のようです。
また、「マウスは別でユーザーが用意するからいらないんじゃないかな。」と話して、一番ウケの良かった初代のトラックポイントが姿を消しましたが、今回はキーボードにタッチパッドがついており、手に持って入力することを意識しているようです。
GPD Pocket 2のライバル機であるOne Mix 2Sがキーボードバックライトを外しましたが、今度はGPD社がバックライトを採用した形になっているのも注目です。
そして、より小さく6インチに変化したラインナップが新たな層を掘り起こすできるのかがポイントではないでしょうか。
シルエットの正体も判明
「ねぇ、新機種の写真見せてよ。」
というユーザーの問いかけに
「いいよ~。」と二つ返事で画像を公開。CEO気前がいいですね。
全然工人舎やLOOX Uじゃなかった件
あんなに興奮したのに、このヒンジ機構と、キーボード配列には正直がっかりしました。確かに手に持って親指で文字を入力したり、タッチパッドで画面操作を行うのは容易そうです。
スピーディーな入力は難しいと思うので、オールマイティーな用途には向かなそうです。
LANポートやType-Cポート、USBポート、microSDスロットなどがみえます。底面部の排熱設計も確認できます。
キーボード上部中央に見えるスイッチはファンコントロールのようです。不可の小さいときには切ることもできるし、逆に不可の大きい時はファンの回転数をあげることも可能だとしています。
シリアルポート部分とHDMI部分が確認できます。確かにこのヒンジならポート類をすべて埋めてもヒンジに干渉することなく作業を進めることができそうですね。
最大の魅力は価格、ただし数量に限りあり
価格はなんとたったの$299です。ただし、インテルの供給量の問題から限定数はわずかに2000台です。世界中からの注文が殺到すると思われるため、プレミア商品になる可能性もあります。
過去にもインテルのCPU供給問題には言及してきましたが、そのたびにCPUを変えて発売したり、欲しい人にはいきわたるような販売を続けているので、今回も本当に2000台だけなのか少し疑ってしまうのは私だけではないはず。
自分でも廉価版と書いたし、皆さんもお安く感じるかもしれませんが、初代GPD WINはIGGで330ドルで出資者を募集し、その後geekbuyingで特別予約価格としてクラウドファンディングの出資者と同価格の330ドルで発売されました。
それを考えるとGPD MicroPCが廉価なのではなく、GPD Pocket 2やGPD WIN 2が高級品と考えることもできます。300ドルであれだけのものができたのが衝撃的なGPD WINだっただけに、今後のUMPC高騰傾向を引き止める商品としても期待します。
発売日について
現段階では発売日について明らかにしていませんが、INDIEGOGOによる出資者募集を2019年 2月15日頃に始める予定だとしています。
関連記事追記
オンラインコミュニケーションのグループ内にはThe Phawx氏の姿もありましたが、自身のyoutubeチャンネルでは早速詳細について報告していました。コミュニケーショングループで公開していない画像もありThe Phawx氏に直接送られたものであるそうです。スペック詳細については、同じグループからの情報だと思われ、こちらについては他サイトにない新情報らしきものは見られませんでした。
Source:Discord