すっかり寒くなりましたね。インフルエンザの予防はされていますか?私も予防接種をどこで受けれるか、価格などを調べて病院に向かうつもりが、おかしな検索結果に驚き、ついつい色々なサイトを渡り歩いてしまいました。
インフルエンザワクチンは打たないで!が上位にヒットする
みなさん、アレルギーや価格がやっぱり気になるんですね。私もキーワードを入れて、結果をみると・・・「ワクチンは打たないで」「ワクチンは危険」等のサイトがたくさん表示されて、ついつい覗いてしまいました。危険だと言われると怖いので、次から次へと調べることになりました。
その結果、ワクチンが危険だと言ったり、インフルエンザワクチンの陰謀論等を書いてあるサイトから必ずいきつく共通部分が見えてきました。
ワクチン反対派に見える共通部分
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母里啓子氏、内海聡氏、為清勝彦氏、小金井弘之氏、サイトで言えばTHINKERや、等がインフルエンザワクチン反対派で引用されていたりすることが多いようです。ホメオパシー新聞も熱心にインフルエンザワクチンを否定しています。
これらの関係者から出てくるキーワードとして「ホメオパシー」「自然治療」「有機野菜」「無農薬野菜」「オーガニック」「宇宙の法則」「ロックフェラー陰謀論」等が見られます。
さらに、見るとそのキーワードに関連する著作や、セミナーの開催、会員の獲得、有機野菜の販売、ヨガ教室等、主張だけではなく、何かしらのビジネスを直接運営又は間接的に紹介誘導されています。
例えば為清勝彦氏はインフルエンザワクチンは危険だという傍ら、『人類よ起ち上がれ! ムーンマトリックス[覚醒篇4] 爬虫類人が残した痕跡』や『マネーハンドラー ロックフェラーの完全支配 【アグリスーティカル(食糧・医薬)】編』といった著書(翻訳書)を多数出版されています。いわゆる陰謀論的な著書が多いようです。こういう読み物は大好きなのですが、どうも臨床現場からは遠い人物だと思われます。
また、為清氏はオーガニック野菜に関連する記事を書かれたり、商品を販売されています。
ワクチン反対派の内海聡氏もまた、著書が多数です。ですがセミナーでも「賛成派と反対派両方の意見から情報を収集する」と発言したり、共感を持てる方です。
話が、ワクチンや陰謀論、有機野菜を否定する話になると「愚民」として一蹴されてしまいますが・・・。
facebookのタイムラインを少し読んでみるだけでも少し拒否反応が出てしまいますが、裏でこそこそ動くわけでもなく、堂々と自分の意見を公表し素顔を晒されている点は好感がもてます。
陰謀論など、おもしろいと思うので興味のある方は先生のセミナーにご参加下さい。
現役の医師であることが救いですね、私なんぞ怪しいおじさんがこういうことをすると、中年ネトウヨとか言われるのが関の山です。
しかし、有機野菜にもホルムアルデヒドやわけのわからない動物性肥料、牛糞、鶏糞、魚かすがあるのに危険じゃないの?土壌には微生物や細菌もあるのに、生野菜なんか食べて平気?なんて噛み付くと「グーミンはこれだから」といって、相手にしてもらえなくなります。
小金井弘之氏は「宇宙の法則」であったり、私にはちょっと氏の発言は学が有りすぎて理解するのは難しいようです。皆さんならきっとお分かり頂けると思うので、心の扉を開かれてはいかがでしょう。
母里啓子氏の著書は本当によくひっぱりだされていますね。しかし、彼女の経歴はそれこそ、お役人のお仕事ばかりだし、こういう方にワクチンは守銭奴の道具とかいわれても・・・。ウイルス学を修めたと書いてはいますが、経歴をみるとそうは思えません。
1934年東京都生まれ。医学博士。
千葉大学医学部卒業 ← ここまでは普通。2011年現在、約77歳のおばあさま。伝染病研究所(現・東京大学医科学研究所)でウイルス学を修め
⇒ 医学部卒業後はインターンが主流だったがいきなり研究職に。
実地臨床にははなから関心がなかっのか、何か事情があったのか。
ストレートで卒業したとすると、このとき1958年。
※伝染病研究所とは731部隊の元構成員が戦後に取り仕切った組織。
愛知県がんセンター研究所に勤務。在職中に、カナダのトロント大学オンタリオがん研究所に2年間留学。
⇒ 全く違う分野に宗旨替え。2年間の研究留学は日本の平凡な医者としては
まあスタンダードなコース。帰国後、東京都がん検診センター検査課長、
⇒ また宗旨替え。いわゆる9時5時の閑職で何の予備知識がなくともできる職場。
家庭が忙しい時期だったか。横浜市衛生研究所細菌課長を経て、
⇒ 検査が主たる業務という点では前職と共通。これも9時5時の閑職。国立公衆衛生院(現・国立保健医療科学院)疫学部感染症室長、同附属図書館長
⇒ 前職に続き閑職。図書館長って、なんと窓際な。、のち、横浜市の瀬谷、戸塚、旭の保健所所長
⇒ 保健所所長って医師資格が必要なんですよね。人格的に問題があって臨床では
使い物にならない医者の行先や、いわゆる天下りコースになっているケースが
多いです。
もちろん優秀な人材もきますけれども・・・介護老人保健施設「やよい台 仁」の施設長を務め退職
⇒ 臨床をドロップアウト、あるいはリタイアした医者が流れ着く先です。アマゾンレビューより引用
著書が多くて、購入者も多いというのは本当にありがたいもので、家電を買う際にも、本を読んだ後などにも利用するのですが、その商品に関する「批判的なものに注目してみる」と結構か確立で問題点を如実に表しています。
この布団用掃除機はテレビでもやっているし、絶対いい!そう思い込んで、批判的なレビューも無視して購入すると後悔するということは往々にしてあります。
ワクチン断固断絶!という方も、ワクチン推進派に「批判的な意見ばかり」を参考にされた結果だと思うので、この道理はおわかりかと思います。
おすすめの方法なので、是非気になる著書の両極端なレビュー両方を読んでみてくだい。
Amazon.co.jp: カスタマーレビュー: インフルエンザ・ワクチンは打たないで!
Amazon.co.jp: カスタマーレビュー: 医学不要論
Amazon.co.jp: カスタマーレビュー: ホメオパシーin Japan―基本36レメディー (由井寅子のホメオパシーガイドブック1)
ホメオパシーのサイトを読みましたが、「ワクチン危険は本当!ソースはオレ!」的な内容で、紹介される資料や反論も自著や自身の経験からといった客観的資料に欠けているなと感じました。
それだけでなく、詳細に読むと間違っている部分がかなり多いことに気づきます。
ホメオパシー新聞: 【検証①】ワクチン推進派「予防接種は「効く」のか?」「ワクチンに含まれるチメロサール程度の量で水銀中毒になったり、自閉症になるという生物学的な妥当性はないのです」という大嘘 (JPHMA『ホメオパシー新聞』より)
インフルエンザワクチンが危険なものかは最終的に皆さんが判断して、接種を決めて下さい。
Photo:Happy Our Birthday 🙂 By Hamed Saber
ここまで、危険説について他に2つの記事を書きました。
インフルエンザワクチン危険説の嘘 ~その1~ - GADGETY BLOG
インフルエンザワクチン危険説の嘘 ~その2~ - GADGETY BLOG
同じ医師であっても、安心という先生もいれば、危険だという先生もいます。
では、どう危険なのか。そのリスクを受け入れるか受け入れないかは最終的に皆さん自身が判断できるようになっていますから、ご家族とも共有され、地域でも共有して頂ければ幸いです。
正確な情報をもっていれば、地域医療の底上げにもなりますし、医療施設の負担を軽減させることができれば、その恩恵は必ず皆さんにも返ってきます。
ただ不安に怯えるだけでなく、ああでもないこうでもないと皆さんで話あってみたり、今は地域医療といって医師が積極的に皆さんの生活に触れることができるようなセミナーや講演がたくさんありますので、あやしい会員制セミナーで不治の病の相談をされる前に、専門医師に無料で相談にのってもらって下さい。
といっても忙しい時期の診療所で何時間も相談されるのは控えて下さいよ。大抵の医師は、ドラマで見るような陰湿な顔をみせることなく、例え長時間でも相談にのってくれると思いますが、自分の体を労わるのと同様に、医師の負担もなるべく減らすような気遣いやお互いの信頼関係が築けるように互いを尊重できると良いですね。