GPD公式のyoutubeチャンネルから投稿された「Strongest PC console, GPD Win2」というタイトルの動画で気になる資料を発見したのでみなさんとシェアしておきたいと思います。日付をみるとちょうどエイプリルフールの時期と重なるのでネタなのかもしれません。これがネタだとすると、誰にも気づいてもらえなくてTwitterで「GPD Win 3のスペックを今日発表したほうがいいかな?」とつぶやいたとも考えられます。だとすると・・・中の人かなりの寂しがりやさんですね。
しかし、これがネタではないと仮定してみていくと・・・これめちゃくちゃおもしろいですよ!PCとゲーム機をうまく融合できているんじゃないでしょうか。
目次
資料の全体をみる
資料全体をみると上段に哲学的な文言、美術と教育と工芸の考え方あり方などについて書かれています(これはネタだと思うので無視)。何度も出てくる「包豪斯」というのは「バウハウス 」のことで、「絵画,彫刻,建築,工芸教育に革新的な方法を用いたドイツの総合的造形学校。(from:コトバンク)」です。
そして下部にはGPD Win 2にそっくりな機器に説明がずらりと並んでいます。このWindowsらしきマシーンがGPD Win 3やGPD Win 2 Maxと関係があるものなのか、ただのコンセプトもでるなのか、それとも4月1日用につくられたネタなのかは今の段階ではわかりません。わからないですけど、おもしろそうなのでちょっとみていきましょう。
「死」というキーワードは意味があるのか?
多分関係ないと先にいった上部の説明ですが、ずらずらとバウハウスのデザイン教育理念を書いています。ただ、気になるのは「向死的機械產品注入靈魂(文字化けしそうなので繁体字にしてます。)」というところ。そのまえに「Did you know how to write this letter “死” now?」という動画もあげているんですよね。向死的機械產品注入靈魂というのは言葉通りだと「死んだ機械製品に魂を注入する(google翻訳の精度に驚き!)」っていう意味ですけど、これがUMPCに爆弾(AMD)を搭載したGPD Win 3の末路を暗示したものだとしたら・・・。まぁないですね。すみません。
下部デザインは何を意味するのか
バウハウスの中身について延々と語ってもいいのですが、みなさん興味が無いと思いますのでネタ画像の説明部分についてみてみましょう。
スペックと特殊キーボードの説明がある
左上の黄色い文字の部分は組み込まれたユニットについて書かれています。
- CPU:Core M 3
- ストレージ:M.2 SSD
- グラフィック:第9世代インテルHD615 128MB
- 解像度:1920 x 1080
- Bluetooth ver 5.0 WiFi
です、GPD Win 2の残念解像度がフルHDに変わっているのは事前のリークと違うので願望なのかデザイナーのイタズラなのかわかりませんが、そう書かれてます。そしてその次がおもしろいところです。ひとつ下の白文字のかたまりをみると、
- 通常のキーボードとは別に自分で設定したキーまたはゲームのキーを割り当てることが可能
と書かれています。これは実におもしろいです。今までスペースの関係からフルサイズのキーボードにあるはずのキーを省略していたり、とんでもない配列でユーザーを悩ませてきましたが、自分でキー割り当てができるということで「CapsLockは要らない」「全角半角キーがほしい」「Shiftキーは2つないといやだ!」こんな不毛な争いがなくなりそうです。
外は線が指してある先をみれば検討がつくと思いますが
- パワーボタン
- 方向キー
- ストレージ読み取り
- 電源指示ランプ
- アナログスティック
と書かれています。特におもしろいところはありません。
右側はもっとおもしろい
実は左半分の説明より驚くべきことが右側には書かれてあります。
- Lボタン、Rボタン
- 1920 x 1080タッチパネル
- 2048段階の筆圧検知をサポート
- メイドインチャイナ(中国製造)のロゴ
- 静音ボタン
- タッチパッド
- アナログスティック
- キーボード
といった、キーボードやボタン類についての説明がついていますが。そこで気になったのはONE Netbookが先行していた筆圧検知に対応というところです。iPad miniもApple Pencilに対応したりと、手書き要素は小型ガジェットの転換期として位置づけられそうな昨今、ちゃっかりと筆圧検知についての記述があるところ、ネタにしろその必要性は感じているのではないでしょうか。
で、ここは若干ネタくさいですが、タッチパッドの部分も素晴らしいですね。Steamコントローラーのようにマウス機能をつけるのでしょうか。この位置といい大きさといい、GPD WinのLRボタンを合わせればかなり快適な手持ち操作ができそうです。
一番上の黄色い文字についても念の為ふれておくと、3A級(処理の重たい最新のゲームなど)のビッグタイトルも遊べる7インチポータブル機と書かれています。これも事前にリークのあった8インチとは違った情報です。
設定価格の幅が大きい
右下の青字部分にはマーケティングターゲットと価格について書かれています。
- ターゲット市場:出張、学生、ゲーム、オフィス、絵画
- 価格:4000~7000(人民元で換算した場合→約66,500円~約116,000円)
通貨単位が書かれていないので人民元で計算してみましが、香港ドルで考えると約57,000円~約99,500円になります。AMDのGPUを搭載しないバージョン、メモリが8GBと16GBではそれぐらいの差がでてもおかしくはないですが、かなり値幅がありますね。
ターゲット市場に学生や、絵画といった目的が入っているのもおもしろいです。僕はOneNetbookの方に「技適をとって、使える電子辞書アプリをつくれば、日本の電子辞書メーカーすべてを駆逐できる市場を狙える。UMPC回顧世代だけじゃなく学生も巻き込めばもっと盛り上がる!」と力説したんですが、「いや、私達のターゲットはあくまでオフィスでの使用(娯楽を含む)や出張にでかけるビジネスマンだ。」といって耳を貸してくれませんでした。マーケティングについては、GPDの方とのほうが話が合いそうです。
あ、それと別記事で書こうと思うんですが、実はOneNetbookもこっそりポータブルゲーム機型のPCを開発中らしいです。あ、口がすべっちゃった・・・(*ノω・*)テヘ
その他拡張ポートなど
その他、USBポート x 1、mini HDMI x 1、3.5mmイヤホンジャック x 1、Type-C充電ポート x 1とあります。ここは開発中のちらみせ写真と少しかぶりますね。
micro HDMIではなくmini HDMIの部分だけですが。
中国製造のロゴっていうのは動画後半に出てきたこんなロゴじゃないことを祈ります。
この辺は国へ媚びているだけだと信じたいですね。HUAWEIとかSamsungとかあまりロゴは気にしませんけど、さすがにこれはみんなの前で使うには勇気がいります。
この動画は撮影会社に頼んで作成したものだというのがこの画像からわかるので、GPDのネタなのか、映像制作会社の気に利いた挿入画像なのか真偽の程は定かではないですが、実際このスペックとアイデアで登場してきたら、10万円でも手元においておきたい魅力的なUMPCです。
みさんは、この画像ネタとして判断しますか?でもどこかで期待してしまいますよね。こんなおもしろいものネタで終わらせるのはもったいない!