物理ボタン、ヒンジ付、なんだか時代遅れなことばかり主張するオジサンですが、そんなオジサン好みのフューチャーフォン(通称ガラケー)がいよいよ今夏登場です。freetelは今年1月下旬に同機種の発売を発表していましたが、文字入力等の調整が遅れて今夏やっと発売されるとのことです。

8/30追記:このときの高揚感が二ヵ月後に大きく絶望に変わることをオジサンは全く予想していませんでした。→発売後のまとめ

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価格はわずか5980円!

 SAMURAI、KATANA等日本らしい名前をつけた世界に先駆けたWindows 10スマホの発表に続き、まだその興奮が冷めやらぬ中今度は激安ガラケーの発売を発表しました。価格はわずか5980円。そして海外でも使えるSimフリー仕様ということで、携帯革命を起こすという庶民の期待を一身に背負っての登場です。

これからは「大型スマホ」+Bluetooth子機が主流に

 SonyがXperia Z Ultraを発表し、ファブレットという言葉も浸透してきました。iPhone 6 Plusのような大型デバイスは胸ポケットにしまったり、カバンから出すのも容易ではありません。

 そこで、Sonyは解決策としてSBH52やSBH50を用意したんですが、まだまだユーザーのニーズには応えられていません。

 今回freetelが発表したsimpleはSimフリーということに注目するよりも、むしろスマホとの連携機能に注目してほしいと思います。

 Willcom(Y!mobile)のPHSはスマホとBluetooth連携がほぼ標準で可能です。PHSでスマホの番号を着信してそのままPHSで通話したり、PHSからスマホ側の番号で発信したりできます。アプリを使ってgmailの受信確認などもできます。SBH50等と違うのはテンキーやカラー液晶がついていて、着信が誰からなのか人目で確認できたり、電話帳からの発信が簡単というメリットがあります。また月々1000円程度で維持でき、誰でもかけ放題、メールし放題という特典もありXperia Z Ultraと同時に持って重宝しています。

 そして今回登場のsimpleもBluetooth子機として使える(8月24日ブログで使えないとか言い出しました)ということですから、それだけで5980円の価値はありです!Bluetoothヘッドセット、小型子機は単体でも5000円はしますので、sim通話可能、SMS対応、MP3の再生等を考えればかなり安い端末でしょう。

 注目はその連携機能がどこまでシンクロしているかということですが、詳細はまだ発表されていないので今後の追加発表に注目です。gmailの受信確認だけでなく、編集や送信までできるとかなり楽なんですが。昔できたポケットの中でのメール打ちというのが復活できそうです。

 Y!mobileとの住み分けで頑張ってほしいところは、メディアコントロールの部分です。せっかく液晶があるのだから、スマホで再生中の曲を表示させ十字キーで簡単操作もできれば完璧です。Y!mobileは着信での連携はバッチリですが、他の連携はいまいち。freetelにはここで違うところを見せ付けてほしいですが、どうなっているでしょうか。

デュアルsim対応?

 先行展示会で触った方の報告によるとアンテナが別々に二本あったということなので、デュアルsim対応機かもしれないそうです。これはますます海外でも活躍しそうです。現地simと日本のsimをローミングすれば大事な着信を逃すこともありません。

 さらに、デュアルsimにBluetooth子機で三台分の番号を着信可能ということですね。スマホ側がデュアルsimなら四台可能かもしれません。

追記:やっぱりデュアルsim対応でした

 デュアルsim対応というのが開発ブログで確認できました。しかし、気になるのは片方がGSMのみだけという点です。デュアルsimなので、海外でも日本の番号をキープしながら現地simが使えるという利点があるのに、片方がGSMのみということは海外でLTEや3Gの高速回線を利用しながら日本の番号で待ちうけということができなくなるのではないでしょうか。

 また、逆パターンでの問題もあるでしょう。例えばヨーロッパでLTEや3G回線を持っている来日ビジネスマン、アジア諸国からの長期滞在留学生、アメリカから緊急電話を待っている観光客など、自国のsimと日本のsimとの同時使用が難しくなります。どちらもWCDMA+GSMのデュアルsimに仕様を変更すべきでしょうね。

http://blg.freetel.jp/blog/blogcate/blog_simple

安いので盗難されても痛くない!

 iPhoneや高機能機種は数万円するので、海外で盗難にあったときの悲しみはそれはそれは甚大です。また、高価な機種はスリにも狙われやすいのでバックパッカー等は無暗にスマホを見せ付けるようなことをしたり、しまう場所を教えるようなことはしません。万が一、紛失、盗難にあってもこれなら経済的なダメージは少ないですね。ところで、紛失の場合大事なデータは遠隔で消去したりできるんでしょうか?この辺は気になります。

グローバル化なら多言語化を

 これまで散っていったガラケーにもSimフリーが簡単にできる機種はいくつもありました。例えば某掲示板の墓場に埋もれる下記の機種はすべて個人で簡単にロック解除ができ、海外で使う日本人、現地で使う外国人が双方に存在していました。

<<日本発売3G携帯のSIMロック解除可能機種>>
V802SE (EU, 中国語)
702sMO, 702MO
V801SA
V801SH
V802SH (EU), V902SH (EU, 中国語), V903SH (EU, 中国語)
V703SH (EU, 中国語), V703SHF
V705T, V803T, 902T, 903T, 904T, 910T, 911T, 920T, 921T, 815T, 814T
M1000 (EU, 中国語)
804SS (EU, 中国語)
705SC, 706SC, 707SC, 707SCⅡ, 708SC, 709SC, 820SC, 920SC, 930SC, 931SC, 730SC, 740SC
805SC, 821SC(3G専用)
V-NM701, 702NK, 702NKⅡ, 705NK, X02NK, N82
NM850iGI, NM705i, NM706i
X01HT, X02HT, X03HT, X04HT, X05HT
HT-01A, HT-02A, HT-03A
L-01B, L-02B, L-03B, L-04A, L-06A
W62S, W64S
N-02A
H11T

 しかし、現地simが使えてもSMSやe-mailの文字入力が問題になりOSを現地語に書き換えるか、アプリを自作し言語を追加するか、simフリー化後の難関がまっていたわけです。

 せっかく、カメラや機種のクオリティーが高くても、日本人にしか使えないということで、現地との取引先のメールが読めなかったり、日本に留学や研修で来ている外国人には悩みの種でした。

 そこで、登場したのがiPhoneです。最初から何十カ国のも言語に対応し、文字化けもしない!自然とiPhone一択に為らざるを得ませんでした。

 日本の通信界に嵐を呼ぶ風雲児ですが、ここは一気にグローバル市場も開拓し、最初から多言語化、他民族間での仕様を意識したOSに組み上げていってほしいものです。

 

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