富士通のLIFEBOOK THシリーズを購入しましたが、Windows 8.1の不具合に悩まされ続け早一年。メーカー保証も切れたし、Windows 8.1もいつになってもフリーズやその他不具合がひどいので、安定したWindows 7に入れ替えることにしました。結果、以前よりもずっと快適にPCを使用できています(3月から数ヶ月運用中)。

スポンサードリンク

 

スポンサーリンク

事前の準備

1. リカバリーディスクの作製

ちなみに今回試した「FMV LIFEBOOK THシリーズ WT1/T FMVWTT17」は一回のみリカバリーディスクの作成が可能です。その後は有償で作製になります(ひどい・・・東芝は何度でもできました)。USBの回復ドライブもリカバリーディスク同様の機能がありますので、USBの回復ドライブも絶対に作製した方が良いです。

2. インストール用のWindows 7 OS

高い投資ですが、もっと早く決断すべきだったと思います。Windows 8.1のせいで、かなり時間を無駄にしましたし、ほとんど仕事のできないPCとなっていました。

3. USB外付けDVDドライブ(Blu-rayでも今は充分安いです)。

USBブートはやり方がまずかったのか、うまくいきませんでした。もしかしたら、後述のUSB3.0の機能を無効にしない状態でUSBブートを実行していたからしれません。

4. 各種ドライバーの準備(メーカーサポート外)

この機種は米国と日本法人用にWindows 7用ドライバーがあり、互換性があります。但し、もちろんサポート外で自己責任での運用をお願いします。

米国ドライバーリンク(T904):

http://support.fujitsupc.com/CS/Portal/supportsearch.do?srch=DOWNLOADS&Series=T%20Series&Model=T904&ProductType=Notebook%20PC

日本ドライバーリンク(T904):

ドライバダウンロード タブレットPC(STYLISTIC、ARROWS Tab、FMV-STYLISTICシリーズ) -FMWORLD(法人): 富士通

THシリーズはWindows 8.1が基本ですが、元々ドライバーがWindows 7にも対応しているものもあります。:

http://azby.fmworld.net/app/customer/driversearch/pc/drvlistm?modelName=FMVWTT17&kanzen=1

作業の手順

1. PC起動時にF2キーを押しBIOSを起動させる。

2. セキュリティタブから管理者用パスワード設定を選び、パスワードを設定する。

※セキュアブート無効の設定を変更するために必ず必要です。パスワードを忘れてPCを起動できない時は、富士通の場合保証期間に関わらず有償修理です。

3. セキュアブート設定を選択:セキュアブート機能[使用しない]を選ぶ。

4. 詳細タブから起動設定を選択互換性サポートモジュール[使用する]を選ぶ。

※高速起動は[使用する]のままでうまく起動したが、ドライバー不具合等が起こる場合は変更してみると良いかもしれない。

5. 詳細タブからその他の内蔵デバイス設定を選択:USB3.0[使用しない]に変更。これをしないと外付けDVDドライバーやUSBを正常に認識してくれない。

6. 管理者用パスワードを再設定して無効にする。パスワードをブランク状態でENTERを押すと無効状態に戻る

7. 起動優先順位をUSB CD/DVDにして設定を保存して終了。これでインストールの準備完了。

画像でみる詳細な手順

1. PC起動時にF2キーを押しBIOSを起動させる。

※起動時F12キーを押してTabボタンからもBIOSメニューに入れます。

2. セキュリティタグから管理者用パスワード設定を選び、パスワードを設定する。

※セキュアブート無効の設定を変更するために必ず必要です。パスワードを忘れてPCを起動できない時は、富士通の場合保証期間に関わらず有償修理です。

3. セキュアブート設定を選択:

セキュアブート機能を[使用しない]を選ぶ。

4. 詳細タグから起動設定を選択:

互換性サポートモジュール[使用する]を選ぶ。

※高速起動は[使用する]のままでうまく起動しましたが、ドライバー不具合等が起こる場合は変更してみると良いかもしれません。

 レガシーモードとも呼ばれるこの機能を使えば、セキュアブートをサポートしないOSでも起動できるようにサポートしてくれます。

5. 詳細タブからその他の内蔵デバイス設定を選択。

USB3.0を選択し[使用しない]に設定。これをしないと外付けDVDドライバーやUSBを正常に認識してくれません。

6. 管理者用パスワードを再設定して無効にする。パスワードをブランク状態でENTERを押すと無効状態に戻る

7. F10保存をして終了で、BIOS画面を終了。

起動デバイスの優先順位が外付けDVDデバイスになっていない場合は、起動順位も変更する。起動時F12キーで都度起動順位を選択することも可能です。

インストールからドライバー設定まで

 Windows 7インストール時に『A required CD/DVD driver device driver is missing』や『CD または DVD ドライブの必要なデバイス ドライバーがありません』とインストールの途中で表示される場合はBIOS設定でUSB3.0が有効のままでないか確認してみてください。無効になっていれば、進む場合があります。

 最初のbootとデバイス認識を突破すれば山越えです。あとはどんどん突き進みます。

 完全にフォーマットしていないSSDやHDDの場合失敗することがあるようです。事前にフォーマットするかセットアップ中にShirt + F10キーでコマンドプロンプトを開き『DiskPart』を使ってクリーンインストールすることも可能です。

Windows セットアップ: MBR または GPT パーティション スタイルを使ったインストール

順調に進みます。

いい感じです。

ジャーン!スタートボタンが最初からあるあのWindows 7様を使えるようになりました。もうStart menu8とかClassic Shellを入れたりしなくてもいいんですT_T今まで大変お世話になりました。

Surface Pro 3ではレガシーモードをサポートしていないため、今回の技は使えません。不具合だらけのLIFEBOOKでしたが、バッテリー取り外しでフリーズから回避できたり、互換モードでWindows 7をインストールできるようになっていた富士通さんには遊び心を感じます。ありがとうぉぉお!

 しかし、ちゃっかり法人向けにはWindows 7で出荷していたり、ちょっとやっぱり腑に落ちないところもあります。

ドライバー探しは大変でした

 他社ののWindows 7で富士通自動アップデートナビを開くと、一応ソフト自体は開けるんですが、OSを入れ替えたLIFEBOOKでは起動できませんでした。Action setting fileとはなんなのか・・・。Java入れたりNET Frameworkの様々なヴァージョンを入れたりしましたが、だめです。う~ん。

 最初の起動状態では不明なデバイスがこれだけあります。『事前準備』にあるサイトからあれやこれや手当たり次第にいれて残り二つまでこぎつけました。

最終的にこれで完成です。参考までにさらしておきます(Bluetooth関連に個人使用のスピーカーのドライバーが含まれてます)。

これから行うという人のために、最短ルートを書いておきますと、

 まずはアンチウィルスソフトのインストールとWindowsアップデート(SP1ぐらいまではとっとと入れました)を行います。

それからドライバーのインストールですが

  1. Intel(R) USB 3.0のUSB Host Controllerドライバーを入れて再起動。再起動の際、BIOSでUSB3.0を有効に戻しておく。
  2. Intel周りは自動アップデートツールが使えるので早いです。インテル・ドライバー・アップデート・ユーティリティー
  3. 分かりにくかったのは『Realtek RTS5227 メモリーカードドライバー(Memory Card Reader Driver)』
  4. 指紋認証用のfingerprint-driver
  5. Chipset Driver
  6. Fujitsu Button Device Driver
  7. Realtek High Definition Audio
  8. Fujitsu FUJ02B1 Device Driver
  9. Synaptics Pointing Device Driver
  10. Pointing Device Driver

 これぐらいで、なんとか不明なデバイスは消えているんじゃないでしょうか。最初からわかっていれば1~2時間で終わる作業ですが、1からやると大変な作業でした。皆さんと共有できれば幸いです。

おまけ

 リカバリディスクだと、このようにUEFIモードやBIOSモードを選べます。ぐぬぬっなぜそれをWindowsのインストールDVDでやってくれないの~?

 Windows 7からWindows 8.1へ戻すこともできました。富士通さんが独自でWindows 8.1に何か加えているようで、これもトラブルの原因だと思っています。おそらく、何も余計なツールが入っていないOSならWindows 8.1でももう少しましに動くのではないかと疑っています。

 実際あのSamsungが作ったAtiv Smart PC ProはWindows 8第一号機とも呼べる代物でしたが、特に不具合なく運用できていました。

 今はWindows 7に変更して、急なブルースクリーンやスリープ復帰時のデバイスエラーや、Bluetoothマウスの接続が頻繁に切れたりなんてこともなくなり快適です。

今回のインストール方法は下記の機種で有効だと思います。富士通ならいくつか共通するところがあるのではないでしょうか。

FMV LIFEBOOK TH90/T FMVT90T
FMV LIFEBOOK TH90/P FMVT90P
FMV LIFEBOOK THシリーズ WT1/T FMVWTT17
FMV LIFEBOOK THシリーズ WT1/P FMVWPT1N57

 他社製のPCだとキーワードがUEFIモード、セキュアブート、レガシーモードなどで検索するともっと良いヒントが出てくるはずです。

 今回はCompatibility Support Module(CSM)を使える機種だったのでうまくインストールできましたが、Surface Pro 3のようにCompatibility Support Module(CSM)をサポートしておらずレガシーモードを使えないためWindows 7のインストールは事実上不可能な機種もあります。

 そのような機種は「クラス3」のUEFIを実装しており、今回のLIFEBOOKのような機種はUEFIでもレガシーモードを使える「クラス2」のUEFIを持っている機種になります。SurfaceでWindows 7使えると嬉しいんですけどねー。Windows 10に期待しましょう。

スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事