Photo:Final exam - Biology By:N-11 Ordo
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 高校の生物の教科書を手に取ってみると、最初の数ページを読んだだけで内容に引き込まれてしまいました。

 例えば、植物と動物は遡れば共通の祖にたどり着くというものです。

僕たちの祖先をめぐる15億年の旅|科学バー
 猿人、原人、旧人、新人という進化を辿り、人間様といってもお猿さんから進化した動物に過ぎないというのがおじさんたちの習ったものだったはずですが、そんなものは数十万年前の話で何十億年も前はみーんな一緒の生物から枝分かれしたんだよってそんな話でした。

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 ただ、これもまた一説に過ぎず、厳格にいえば違うと考える学者もいるようです。 

個人的には『共通の祖』を持つと考えるほうが、菜食主義や仏教などに一石を投じることもできるし、万物全てを大事にするということの根本的な原理をここに理由づけることも可能ではないでしょうか。

 祖先が同じならやたらに木を切ったり、他の動物を殺傷したりする意味もないでしょう。しかしながら、動物たちの中にも草食動物や共食い等する生物も存在するので、やたらと保護をするのもやはり無理があると感じます。

 このような壮大な生命の謎をいきなり開始数ページ目から語られていたのですが、高校生の時には何も感じなかったのでしょうか、今見てみると興味津々でざっと教科書一冊を読み切ってしまいました。

 ちなみに、『猿人、原人、旧人、新人』のような進化の過程、北京原人等を人類の直接の祖と考えるのは今では間違いだと見られているそうです。

 だとしたら、宗教的にダーウィンの進化論を否定した教会側の方が科学的に正しいということになりますね。教科書に載っているのは「真実だけではない」とわかっただけでも面白く感じます。

 紙質もツルツル全編カラーで挿絵も多く、日本の教科書は恵まれてますね。

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