前評判どおり、多くのファンを魅了したニンテンドークラシックミニですが、プレイをせっかく楽しみにしていた大人たちからは「コントローラーが小さい」という不満が多く見られました。
・ニンテンドークラシックミニはやっぱりコントローラーが不満 コレクションとしては素敵!
しかし、発売から数日もたたずしてその問題を解決した大人たちがいる模様。任天堂を愛し、ファミコンに明け暮れた大きくなった子ども達はすごかった・・・。そしてその大人たちのアイデアをヒントに「簡単に無線化できるんじゃないか?」と思ったのでアイデアをカキコ。
12/01追記:一足先に完全ワイヤレス化を達成したのは海外版NES Classic Editonでした。
・【朗報】ニンテンドークラシックミニ遂に完全ワイヤレス化を実現!
11/05追記:Linuxを動かしたということだから、もう色んなカスタマイズもできそうです。
魔改造の入り口はすでに開かれていた!ニンテンドークラシックミニでLinuxを動かす猛者が登場!
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目次
大人たちの分解作業はすでに始まっている
Unless you want to desolder flash memory from the motherboard, looks like it's impossible to add new games to NES Classic. pic.twitter.com/jc99WSrNJj
— Peter Brown (@PCBrown) 2016年11月2日
海外版クラシックミニのツイートが大きな話題を呼びましたが、日本人も負けていませんでした。
詳細に分解の工程を書かれている「まず分解。」さんのウェブサイトは素晴らしいの一言。
・ニンテンドークラシックミニを分解してみた。 - まず分解。
iFixitばりの詳細な解説付きで分解の様子が現場で見ているかのように拝見することができます。
更に「kako blog」さんはクラシックミニのコントローラーの制御チップとWiiの制御チップが同じであることを発見し、見事Wiiやスーパーファミコンのコントローラーをニンテンドークラシックミニ上で使用できることを実証しています。
・ファミコンミニを手に入れたので、コントローラー交換改造してみた | kako blog
そして、このkako blogさんの記事をみて、ここまで出来たら無線化は素人でもできると思ったので実現までのプロジェクトを絵にしてみます。
ニンテンドークラシックミニ無線化計画!
無線化までの変換作業を図にしてみると上図のようになります。工程は以下の3工程です。
①クラシックミニのコントローラーをWii用の端子に変換するアダプターを作成する
(Wiiのヌンチャク延長ケーブルが流用できそうです)
②Wiiのコントローラー端子をファミコン(海外版端子)又はスーパーファミコンに変換するためのアダプターをつける
③8BitdoのRetro Receiver(ファミコン用とスーパーファミコン用がある)を②に挿す
クラシックミニからWii用コントローラー端子への変換
プロジェクトで一番の難工程と思われるのが①の「クラシックミニからWiiへの変換」だと思いますが、この作業で一番手っ取り早いのは海外版のクラシックミニ(Nintendo Classic Edition)を購入することです。
なぜなら、海外版はもとからコントローラーが着脱可能で、しかも端子がWiiと全く同じ仕様になっているため改造の必要がありません。
・ちょっとまった!ニンテンドークラシックミニを買うなら海外版がお得かも 日本と海外版で何が違う?
どうしても日本版のクラシックミニで遊びたいという場合は、
日本版の基板と海外版の基板をみる限り、コントローラーの接続部分は一緒のようですので、海外版のクラシックミニから部品取りをすることもできそうです。
「海外版とか買うわけねーだろ!」という場合は、ちょっと荒業が必要になります。その荒業とは
せっかく買った新品のコントローラーをまず切ります。
そこから、kako blogさんのように、Wiiの配線に合わせてアダプタを作成するというわけです。小さくて使いにくいコントローラーなんか切ってしまえという気持ちで、一気に別れを告げる覚悟がいります。
Wiiヌンチャク延長ケーブルのメス側を使えばWiiのジャンク品を買わなくても、アダプターとして流用できそうです。
from:NES Classic Edition - Teardown - Unboxing - Repair Video - YouTube
接続のヒントは海外版の分解動画などが有効活用できそうです。最初からWiiプラグが使えるなんて本当に羨ましい!
from:NES Classic Edition - Teardown - Unboxing - Repair Video - YouTube
この角度が一番見えやすいかな。くぅ、美しいクラシックミニ to Wiiの変換ケーブルじゃないですかぁ・・・。でも日本版はケーブル4本、こっちは6本?ん?まぁ、とりあえず赤、黄、緑、白の端子に合わせて突っ込んでみるとうまくいくのかな?
この対比写真でなんとな~くいけそうと思ってるんですけど、甘いかな?
基板側は6本と4本で違いましたが、コントローラー側はどちらも赤、黄、緑、白の4本の線で同じみたいなので、海外版のコントローラーをそのままクラシックミニの小さいコントローラーと付け替えるのも簡単そうです。と考えるとやっぱり海外版からの流用が一番簡単で、色々お得な気がします。
しばらくまてば専用の変換アダプターがでてくると思いますので、それまで待っても良いですね。
Wiiからファミコン(スーパーファミコン)への変換
これに関しては既存の商品がいくつか存在するので自作する必要はありません。ただし、人柱が少なく商品のレビューが少ないのが気になります。
タイプとしては写真のようなファミコンとスーパーファミコンの端子ケーブルが分かれているタイプだと箱に収めやすいと思うのですが、アマゾンでは見つけられませんでした。
ファミコン(スーパーファミコン)端子から無線化アダプタ
>>8Bitdo Retro Recieverをアマゾンでみる
この工程にも、すでにばっちりな8BitdoのRetro Receiverという商品があるので自作の必要はありません。
このレトロレシーバーのすごいところは、ファミコンやスーパーファミコンで同じ任天堂製品であるWiiの無線コントローラー(Wii リモコン、Wii U Pro)が使用できるようにするだけでなく、他社製品であるPlayStationのDualShock4やDualShock3までもが使えてしまう点です。
そしてもちろん8BitdoのBluetooth無線ゲームコントローラーはすべて対応なので、クラシックミニを存分に味わうならファミコンと同サイズに作られたFC30がおすすめです。
手のグリップ感でいうとSFC30というスーパーファミコンと同じ無線コントローラーが一番気に入っています。
というわけで、無責任ながら動作は未確認ですが理論上はこれで簡単に無線化できるはずです。心優しい方からの動作報告大歓迎です。
→実際にWiiヌンチャクの延長ケーブルを利用してWiiのコントローラーを使用できるのを確認しました。そして海外版では早くも専用ワイヤレスレシーバーが発売されています。
・【朗報】ニンテンドークラシックミニ遂に完全ワイヤレス化を実現!ワイヤレスの巨塔8Bitdoが動いた
おまけ
ニンテンドークラシックミニを意識したのかは定かではないですが、OneMixなる7インチPCが発売されました。ネーミングとしてはMacbook Air Classic MiniとかYogaBook Classic Miniとかウケ狙いでも良かったかなと思うのですが、持ち方がクラシックミニに似ていたので開発者はゲーム好きなのかな?ちなみにOneMixは8bitのファミコンとは違って64bitのWindows PC機なのでファミコンはもちろん、Play Station 2エミュとかも動かせる最強ポータブルゲーム機になるPCなので海外ゲームオタは発狂中です。
参考にさせていただいたサイト:
・ニンテンドークラシックミニを分解してみた。 - まず分解。
・ファミコンミニを手に入れたので、コントローラー交換改造してみた | kako blog
・NES Classic Edition - Teardown - Unboxing - Repair Video - YouTube
・NES Classic Mini Controller Teardown - YouTube - YouTube