以前から一部の海女さんたちの間で問題になっていた三重県志摩市の公認キャラ「碧志摩メグ」ですが、遂に作者側の意向もあって公認撤回となったそうです。「海女文化を理解しているとは思えない。」「性を売り物にしている。」「実際の格好と違う。」との反対意見が出たそうですが、一体彼女達はどこの海女さんたちなのでしょうか。 

海女キャラの撤回求める 三重・志摩市に署名提出 - 読んで見フォト - 産経フォト

色っぽ過ぎる海女キャラ「碧志摩メグ」公認を撤回…作者申し出 三重県志摩市:イザ!

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伝統的な海女文化とは何か?

 このキャラクターの着衣の一部がはだけ、膝から下があらわになっている部分や、あまりにも胸が強調された様子が女性蔑視や、海女文化への侮辱ということだそうだがオジサンは全くそんなことは感じません。

from:相差 海女文化資料館 鳥羽商工会議所 国土交通省観光ルネサンス事業

 では、この木彫りのように勇壮な海女のキャラを忠実に再現すれば全ての海女の同意を得られるのでしょうか。

 それともこのようなゴルフのキャディーさんと見違えるようなモンペ姿の海女さんなら納得なのでしょうか。

明治の海女の様子

 こちらは明治前半(上図1881年、下図1883年)の鮑漁の様子です。着衣の一部どころか、上半身裸のまま海で漁をしている様子が伺えます。岸に上がっては子守をし、女性として母としてしっかり生きている生身の描写が当時の様子をよく伝えています。

江戸時代の海女の様子

 浮世絵に描かれた海女です。平成に描かれた萌えキャラよりもずっと性的に感じるのは、そもそもの目的がそのように見せるためであったからというのもあるはずです。日焼け止めのない時代に、こんな色白で華麗な着物をまとった乱れ髪のセクシーな海女さんなんて皆無でしょうね。それでも昭和初期以前は上半身裸というのは当たり前であった海女の様子を現代にちゃんと伝えてくれています。

近代の海女さんの様子

 ウェットスーツを着て、エンジン着きのボートで漁に出て、太古より続く海女文化を大きく変えてしまったのは自分達自身ではないでしょうか。

 潜水道具も昭和後期から大きく進化し、乱獲防止のため潜水制限が出るほど環境は変わってしまいました。 

form:A história das sereias japonesas caçadoras de pérolas - IdeaFixa

「実際の格好」というのが今のウェットスーツということなら、全く違いますが、伝統的な「海女文化」の中にある実際の様子としては萌えキャラであるにも関わらず再現度は高いように感じます。

性を売り物にしている?

 なんだか、過敏に「性」に反応し、「性=汚らわしい」というように理解しているように感じます。

 「海女の戦慄」はまだソフトですが、「色情海女シリーズ」なんかは「Nympho Diver」なんて英名までつけて海外に輸出してるっていうのに、今更萌えキャラが着衣を乱したぐらいでギャーギャー騒ぐのは何の冗談でしょうか。サミットに相応しくないというのなら、即刻日活に抗議してDVDの回収や海女たちへの謝罪なり要求するのが先決です。

 ありのままの海女さんを撮った写真集や、歴史的動画は伝統民俗を後世へ伝えるという意義もあると思いますが、たんなるお小遣いにしているモデルさんもいたはずです。これを性を売りにしていると非難する人がどれだけいるでしょうか。

港と遊郭

 大人たちは隠そうとしているかもしれませんが、子ども達はどこからかネタを仕入れてくるものです。「誰にも言うなよ。」といって教えてくれる大人もいますしね。

 「なんでこんな小さな田舎町に大きな銭湯がいくつもあるのか。」そんな謎が解けたのはつい最近でした。

糸崎_松浜遊郭跡|寝言は寝て言うも~ん

 今や無人駅となった街が、かつては日本随一の港であり、大きな遊郭だったというではありませんか。調べると、小さな港や温泉街というのは性と切っても切れない関係にあった(ある)そうです。そういえば、妙に風情のある玄関が多かったし、格子窓の多さは不自然でした。

 ポニョで有名な「鞆の浦」も実は「女郎の発祥の地」として知られていますが、決して大人たちはそれを売りにはしません。坂本龍馬がここで奥さんに内緒で女郎を買ってたなんてことを教科書でもわざわざ教えませんしね。

 このように遊郭街と栄えた港町というのはいつもセットのようにあるものでした。志摩市の港だけが乙女のようなそっけない顔をしても、町の作りはごまかせません。

神領と遊女

 かつては伊雑宮の神領であったといわれる渡鹿野島。三重県志摩市伊勢志摩国立公園内にあるこの島は、「売春島」とまで呼ばれた島です。誰でも知っていることなんですが、そのことについて書かれた本は残念ながら地元の抗議により、これまた回収されるということになっています。

 海女の歴史は2千年前まで遡り、鮑の奉納の話を誇らしげにするのに、その後の海女文化については依然として語ろうとしません。萌えキャラのケリをつける前に、志摩ではやらなければならないことが山のようにあるのではないでしょうか。

 都合のいい部分ばかりサミットの客人に見てもらおうなんて、それは「海女ちゃん」じゃなくて「甘ちゃん」ですよ。しっかり志摩の歴史を学んで帰ってもらうといいんです。

 

 

 

from:館長の訪問日記 |

もともと売春で栄えた地域なのに......三重県志摩市の海女「萌えキャラ」をめぐる不毛な論争 - エキサイトニュース(1/2)

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