発売前から必死に追いかけてきたOneNetbook社のOneMix 2Sなので、オフィシャルの提供した数値や、デバッガー達がひっそりと報告したベンチマーク結果等は購入前から複数名のレポート結果を見てきました。しかしGPD社のライバル会社の公表したものであったり、所有者としては自分のマシーンを少し盛ってでも自慢したいということはあると思うので、にわかには信じがたいものでした。

ということで、気になるベンチマークスコアのチェックを実際に行った結果をまとめてみます。長いので結果を先に述べると:OneNetbookや中国ユーザーが公表してきた数値と同等の値を所有する実機からも確認でき、噂通りのハイスペック高パフォーマンスのマシーンであると言えます。キー配列など気になる点はあるものの、スペックと安定性に注目すれば2019年までに販売済みのUMPC機の中でベストバイな最高の1台だと言えます。

これから購入を考えている方の参考になれば幸いです。

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実機操作の動画でパフォーマンスを検証

ベンチマークの数値も大事ですが、わかりにくいところもあるとおもうので、どれだけすごいマシーンなのか動画に撮ってみました。長い動画の一部分ですが、最後のあたりから始まる、4K画面でのソフトの多重起動の様子がわかりまります。

WinSATで見せたでCorei7越えの実力

カワイイ愛機として活躍中のOneMix 2Sさんなので早速タイトルを若干盛ってしまいましたが、自宅の自作デスクトップのcore i7 870シリーズをWindows System Assessment Tool通称WinSATの評価でサクッと抜いてしまっています(上記はOneMIx 2SのWinSATキャプチャー)。

いや~8年以上前のDIY PCなので仕方ないですが、こんなバカでかいミドルタワーのマシーンを凌駕するほどまでにUMPCのパフォーマンスが上がったことに驚きを隠せません。

Core i7 870との比較

ゴミみたいなスペックマシーン出してくるなと怒られそうですが、我がホームベースで最強のスペックマシーンがこのCore i7 870母艦なのだからしょうがない。現状これでもサクサク動いて快適です。

デスクトップのスペックはASUS P7P55D-Eのマザーボードに、CPU: CORE i7-870、DDR3の8GBメモリを4枚搭載して合計32GB、ビデオカードは最近新調してGeForce GTX 1070 Tiを載せているので、グラフィックだけはダントツに高性能ということで唯一OneMix 2Sよりスコアが高くなっています。ビデオカードを抜けば、どんな結果になるか・・・。

OneMix 2SのWindows システム評価ツール

プロセッサ、メモリ、データ転送速度、軒並み素晴らしいハイスコアです。7,8万円の4GB RAM Celeron PCとかを平気で売りつける家電量販店の日本メーカー勢には本当に驚異的な存在ではないでしょうか。

将来Radeon GPU統合のCoreシリーズを持つUMPCなんて出てくる日がやってくるのでしょうか、今後のポケットPC界の発展を見守りたいと思います。

CINEBENCH R15のスコア

CINEBENCH R15の計測結果です。

OpenGLのスコアは34.81fpsと出ました。GeForce GT620の2倍のスコア、しかしさすがにGTX460やRadeon HD5770等と比べるとスコアは低めです。旧世代といえども専用グラフィックカードの面目を保つ形となっています。Macbookの対抗馬ということでIntel Iris Plus 650以上のものを詰め込んだりしてくれないでしょうか。

ベンチマークソフトを走らせるとCPU温度は78℃まで上昇

CINEBENCHで描画ベンチを走らせると最大で78℃までCPU温度が上昇しました。思っていたほど暴走熱はありません。本体右側半分が熱くなります。

70℃まで上がったCPUも数分で44℃付近まで下降しました。しっかりと冷却(排熱)されています。

CHINEBENCH R15 CPUスコアの結果

CPUスコアは242 cbでした。i5-3317Uよりも上位にランクしています。

Core i7 870との比較

自作PC Core i7 870(GTX 1070Ti)との比較ですが、OpenGLは相手が悪かったですね、さすがに段違いの実力です。56.16fps。まだまだ現役で使用できます。こんなに古いCPUでも最新のグラフィックカードを使用できるので、自作好きな人にはおすすめの組み合わせです。

WinSATではあまり評価はよくなかったですが、腐ってもCore i7その実力を垣間見ることができました。

ドラゴンクエストXベンチマークソフトの結果

日本らしいベンチマークソフト「ドラゴンクエストX」での結果をまとめてみます。

標準、1280 x 720、フルスクリーン

最高品質、1280 x 720、フルスクリーン

標準品質、1920 x 1080、フルスクリーン

最高品質、1920 x 1080、フルスクリーン

このあたりが限界でしょうか。画面も小さいので無理してFHD画質でプレイせず、最高品質のHD画質で遊ぶのがよさそうです。

比較するのはかわいそうですが、GTX 1070Tiだと4K画質でも「すごく快適」のスコア13146とか出るのでやはり素晴らしいGPUだということを再確認。買ってよかった!

CPU-Zのスクショ

CPUクロックは常に動いているので、参考にならないと思いますが、他機種との比較になればと思いスクショ貼っておきます。メモリがデュアルチャンネルっていうのもいいですね。

GPU-Zのスクショ

HWiNFO64でのOneMix 2Sの表示結果

HDCP2.2?これは映像伝送の著作権保護規格のあれのことでしょうか?ということはOneMix 2Sに4kチューナーをType-C接続できたりすると4K放送をモニターに映し出してまったりできるってこと?もしそうだとしたら・・・NHK様には黙っておこう。

SSDが事前に情報を掴んだ通りFORESEE製のものでした。NVMeの文字が誇らしい!

真冬なんで人肌並にCPU温度が下がってくれます。夏場はどうなるかちょっとだけ不安。暖房のきいた室内で使っても暴走しないし、まぁ大丈夫だと思います。

FINAL FANTASYはやっぱり無理ゲー

少しだけ期待したFINAL FANTASYは測定不能。

途中でエラーがでて正常な終了ができませんでした。

エラーを吐きながらもHD画質だと886という最終的なスコアが一応でていました。

他のCPUと比べるとGT710とHD Graphics 4000の間ぐらいです。

フルHDだと更にスコアは下がって607です。

HD Graphics 520よりどちらも下なんですね。

CrystalDiskMarkスコア(データ読み書き速度)

発売前に衝撃を受けたNVMeの衝撃のスピードが実機でもご覧のとおりです。

複数回行ってみましたが、他を圧倒する速度ですね。

普通のSATA接続だとこれくらい

ちなみにこれが上記で比較しているデスクトップのSATA接続SSDの速度です。これでもHDDに比べて断然高速なんで満足していたんですけど、1300という数字をみたらなんだか切なくなりました。ぶっちぎりです。

でもスタンバイの復帰速度やOSの起動速度はeMMCのAsus T90 Chiの方が速いぐらいです。特にスリープからの復帰が、期待していたより速くないです。何か設定でどうにかできるのか今模索中。

余計なソフトが一切入っていなかったOne Mix 2Sさんですが、あっという間にベンチマークソフトで埋め尽くされてしまいました。

デスクトップと比べても全く遜色ない性能(スコア)を披露してくれましたが、実際に使っていても不安定になることもないし動作は快適です。あとは、マウスやキーボードの問題をどのように解決するのかということと、スリープから一瞬で復帰するandroidやiOSのような動きになるように調整を試みたいです。

同時にこんなスペックおばけで携帯性抜群のUMPCさんを遊び倒す術を編み出して行きたいと思います。

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